農林水産省がユーチューバーに!官僚では初の試み
農林水産省がYouTubeチャンネル名『BUZZ MAFF(ばずまふ)』を開設し、『日本初の官僚系ユーチューバー』に挑戦することになりました。
農林水産省職員のみなさんが日本全国の農林水産物の良さについてより世界に発信するべく開設したようです。
また、農林水産大臣の江藤拓氏が名誉編集長に置かれているようです。
初官僚系ユーチューバー『BUZZ MAFF』はなぜ生まれた?
「『BUZZ MAFF』とは、農林水産省職員自らが、省公式YouTubeチャンネルでYouTuberとなるなど、担当業務にとらわれず、その人ならではのスキルや個性を活かして、我が国の農林水産物の良さや農林水産業、農山漁村の魅力を発信するプロジェクトです。」
(農林水産省公式サイトより引用)
『BUZZ MAFF』は今週2020年1月7日より早速4本の動画アップロードにてスタートしました。
記念すべき第一回目の動画は、サムネイルに記されているように農林水産省に長年勤めておられたと思われる、二人の方のキーボードとギターを中心にしたオリジナルジングル作成から始まります。
後ろには職員のみなさんが、作物や魚などを持って盛り上げています。
この動画から見るに、農林水産省の職員のみなさんがイチから動画を企画、作成しているように感じられますよね。
それもそのはずです。
1月7日に掲載された農林水産省のプレスリリースによりますと、「BUZZ MAFF」の立ち上げに当たり情報発信したい職員やグループを募集。
応募されたなかから14のチームが選定されたそうです。
さらに、1月9日に掲載されたハフィントン・ポストが行った農林水産省広報室のインタビューでは、「『BUZZ MAFF』はゲストを除く出演、撮影、編集全てを農水省の職員が担当」されていると記されています。
『BUZZ MAFF』では動画を他の編集会社に外注製作するわけではなく、職員自らが企画、撮影、そして編集まで手がけているとは驚きですよね。
つまり農林水産省が職員をユーチューバーに異動させたわけではなく、職員自らの意思を尊重し選ばれた方々が『BUZZ MAFF』というわけなのです。
そのため、『BUZZ MAFF』では職員自らがすすんで豊富な知識や経験、個性、そして編集スキルを活かして、日本の農林水産物の拡大に貢献していこうと切磋琢磨されているのです。
『BUZZ MAFF』の名誉編集長である江藤農林水産大臣は、農林水産に馴染みのない若者に普及する向けてテレビではなく、ネットが必要なプラットフォームであると述べられています。
そして『BUZZ MUFF』作成担当の若手職員は日常業務の一部として認めることも説明されました。
ちなみに、チャンネル名である『BUZZ MAFF』の『BUZZ』はネット上で話題になるという意味の『バズる』から、『MAFF』は農林水産省の英語名『Ministry of Agriculture, Forestry, and Fisheries』の頭文字から取ったものが由来となっています。
農水省がイチから手掛ける『BUZZ MAFF』見どころとは?!
『BUZZ MAFF』の見どころとはどのようなものでしょうか?
①若手職員による自由度の高い動画作成
『BUZZ MAFF』は、何より若手職員の積極的なYouTube製作が魅力のひとつかと考えられます。
官僚が農作物について考えるというのは一見堅苦しい動画なのでは?と思う方も少なくないはず。
しかし、『BUZZ MAFF』に携わる職員の多くはネットに馴染みのある若手職員で練られています。
(本日1月10日に記者会見を行った江藤農林水産大臣もまず『BUZZ MAFF』の立ち上げについて発表されました。0:45〜)
「とにかく頑張ってくれている職員についてはですね、内容も含めて、上司は一切口を出さない。というふうにさせていただきます。」
「私が接している若い官僚の諸君はですね、やはり日本の農林水産業を支えたいという高い志を持って、この農林水産省に入省した諸君であります。
彼らはある意味現場で頑張って、日々の農作業、それから漁業、林業に勤しんでいる方々と同じ思いを持っている人たちだと思っています。
このネットという媒体を通じて全国にまた世界に発信することはきっと農林水産業のイメージ、そして農林水産省のイメージ、そして若者の農林水産業に対するイメージ全てを変えるきっかけになるのではないかということを期待をしてやらせていただきたいと思います」
この結果、『BUZZ MAFF』は若手職員による初心者でもわかりやすく自由度の高い動画を投稿。
14のチームで製作されているからこそ、動画によって編集、企画など全く色の違うものになっているので、飽きが来ないものになっています。
ソロキャンプならぬ一人ピクニックのお供に国産農林水産物を紹介する動画。
パンダの被り物をした方(おそらく若手職員)が、ひとりぽつんと公園のベンチでいる哀愁動画。かと思いきやおいしそうな農林水産物を食べている新たな飯テロ動画です。
宮崎県の青島と伊倉ヶ浜で海を撮影した1時間の動画。
波の音と、夕焼けから夜に変化していく風景に癒やされる動画を作成しております。
ただ風景を撮影しただけでなく、宮崎県名物「焼酎」も撮影。
お酒好きの方にはたまらない動画となっています。
②『BUZZ MAFF』の手作り感が農作物の懐かしさを感じさせる
農林水産省には、大臣の記者会見やPRを載せるメインのチャンネルがあります。
このチャンネルでは、プロの制作チームが作成した初音ミクとのコラボなどキャッチーな動画が多く公開されております。
しかしその一方で『BUZZ MAFF』では若手職員がイチから作成していくチャンネル。
なので編集や撮影に手作り感が垣間見えます。
だからこそ、まるでホームビデオを見るような懐かしさが、わかりやすさ、熱意が感じられていくチャンネルに仕上がっているのではないでしょうか。
さつまいもを愛してやまない農林水産職員の方と、「さつまいもカンパニー株式会社」代表の橋本亜友樹さんが、ひたすらさつまいもの魅力について語り合う動画。
さつまいもをアツく語りながらも、さつまいも農家の高齢化問題など核心をついた話も組み込まれていてついつい聞いてしまいます。
東北の農林水産物を使ってラーメンを作っていきます。
一見簡単な料理動画かと思いきやまさかの麺も手作りといった挑戦動画にもなっています。
職員の方々の話し合いながら進めていく風景も試行錯誤ならではで微笑ましくなります。
まとめ
農林水産省がYouTubeチャンネル『BUZZ MAFF』を開設されました。
これによって、霞が関、いや日本初の官僚系ユーチューバーが誕生しました。
しかもこのチャンネルは、若手職員を中心にイチから作り上げていくということで、これからの動画も楽しみですね。
『BUZZ MAFF』公式サイトでは、次回作も予告されています。
ダーツの旅や日本茶チャンネルなど、気になるトピックばかりです。
ぜひチェックしてみてください。
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